第五篇 兵勢
☆☆☆相場の動きとタイミング(休むも相場)☆☆☆



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第1節 相場の動きに合わす為の4条件
第44回 資金管理

 前篇では、各論の1つ目として、損をしないための投資方法について説明しました。その中で、相場のモメンタムに乗ることの必要性を説明しましたが、本篇では、そのモメンタムに沿った投資の方法について、具体的に説明したいと思います。その最初として、本節では、モメンタムを利用するために必要な、投資方法の前提条件について説明したいと思います。孫子は、

「多くの将兵を指揮しているのに、少ない将兵を指揮しているように、整然と動かすことができるのは、組織編成(部隊を少数ずつ分けて、ピラミッド型に組むこと)の問題である。」

と、しています。これを株式投資に置き換えると、

「多額の資金を運用しているのに、少額の資金で運用しているように、整然と動かすことができるのは、資金管理の問題である。」

になると思います。多くの資金で投資をしていても、少ない資金で投資しているのと同じように整然とできるのは、資金管理が問題無くできているからです。資金管理が出来ていないと、仕込み銘柄がわからない、仕込み額がわからない、信用余力がわからない、手元残金がわからない等々、投資が進むに連れて何もかもがわからなくなります。その結果、気付いてみれば、大損している銘柄がある、追証が発生している、資金が無くなっているということになります。ですから、方法は何でも結構ですので、これらの情報を記録し、把握することが必要となります。せっかく、儲ける能力が備わっていても、資金管理ができなければ、儲けは半減することになってしまいます。

 資金管理というものについては、みなさんは、それほど大きな問題と思われていないでしょう。ところが、現実は、みなさんが思われている以上に、非常に大きな問題なのです。資金管理は、つまるところ、会社の経理と同じです。我々投資家は、会社の財務状況を中心に投資をするのですから、財務管理がきちんとできている会社でなければ、投資なんかできません。また、それ以上に、財務管理ができていない会社は、資産を有効に活用することができませんから、業績も騰がらない、若しくは、大幅な下方修正を余儀なくされる訳です。私は、投資家も同様と考えます。誰が自分みたいな人間に投資をするんだと思われるでしょうが、他でもない、それはあなた自身です。あなたが、自分の投資に関する実力に期待しているから、大切な資金を株式投資に振り向けているのです。その中で、資金を有効に活用できなかったり、意に反して大損したりすれば、あなたは、投資家としての自分自身を許せるでしょうか。私は、許せません、必ず後悔すると思います。しなくても良い損をすることほど、愚かなことは無いと思います。最初は、それこそ、仕込み額も小さく、銘柄数も少ないので、失敗も額も少ないでしょう。しかし、慣れてくると額も大きくなり、銘柄数も増えますから、失敗も額も加速度的に増えることになります。そうなったときに、こまめに管理できないと、見落としたものが大きく足を引っ張ることになります。

 ところで、具体的な資金管理の方法ですが、最も良いのは、投資方法と同様に、人それぞれですれば良いと思います。それでも一応、具体例として、私の実例を紹介させて頂きますと、やはり、パソコンを利用して行うのが良いと思います。私は、Excelを利用しています。売りと買いを1取引と考えて、1取引毎に、売買日、約定株数、約定単価、目標単価、損切り単価、撤退単価及び必要経費を記入する方法をとっています。そして、利益確定した後に、一言コメントを入れています。成功、失敗要因を入れています。こうすれば、後で振り返った場合に、自分の投資の欠点を見つけ易いからです。以前は、日経平均とか相場状況とかも書いていましたが、嫌になって止めてしまいました。

 このように、資金管理は、投資が進めば進むほど、大きな問題として、投資家に降りかかってきます。当初は、あまり大きな問題とは感じませんし、問題と気付いてからでも対処すれば遅くはありませんが、気付くまでの損が大きいと考えておいて下さい。また、資金や仕込み銘柄が多くなってから始めると、非常に手間だと思ってしまいます。ですから、資金も仕込み銘柄も少ないうちに始めるのが良いと思います。また、管理することにより、投資に関する自分の反省点の1つや2つは、必ず見えてきます。

 そこで、ここでの教訓は、資金の多寡に関わらず、資金管理をしっかりとする癖を身につけることです。資金だけでなく、銘柄や他の情報も、同時に管理すれば良いと思います。ただ、余りに管理内容を多岐にすることは問題です。管理内容は、自分が負担に感じない程度に、止めておくべきだと思います。


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