第四篇 軍争
☆☆☆無理せず、損をしないこと☆☆☆



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第4節 損しないための状況把握と仕込み
第43回 安全な相場の動き

 これまで、損しないための投資方法について説明して来ました。儲けるためには、儲けやすいよりも、損し難いということの方が重要なのです。そこで今回は、損しないために、状況把握から仕込みまでの、一連の事柄について説明したいと思います。孫子は、

 「勝利者が民を戦わせようとする方法は、千仞の谷を切り崩して水を流すようなものであり、これが理想的な体勢なのである。」

 と、しています。これを株式投資に置き換えると、

 「成功者が利用する相場の動きというものは、千仞の谷を切り崩して水を流すようなものであり、これが理想的な体勢なのである。」

 になると思います。成功者が利用した相場の動きというものは、それこそ、千仞の谷を切り崩して、水を流すような圧倒的なものを意味します。つまり、相場全体が嵩上げしている動きや、相場全体が一段落ちしている動きのようなものです。このような動きは、年に2、3回しかありませんが、それでも、この動きを狙って投資をすれば良いのです。1回の動きを利用するだけで、2割程度の利益を得られますから、それこそ年間で考えれば、元金から、4割から7割程度儲けることができます。

 損しないための投資は、やはり、相場の強い動きに乗るということです。相場は当然、上下の動きを繰り返します。多くの投資家は、欲張りですから、この上下の動きの全てに乗りたい、利用したいと考えています。ところが、この全てを利用しようとすると、必ず大損をしてしまいます。それは、上下の動きには、強弱があるからです。

 相場の動きというのは波と同じです。波は、大きいのがあれば、小さいのもあり、一定ではありません。同様に、相場の波にも、大小があるのです。大きい波の場合には、多少、動きに逆らう材料が出ても、その動きは継続されます。「悪材料を無視する。」という相場の動きです。これに対して小さい波の場合には、動きに逆らう材料が出たら、途端に動きが反転してしまいます。「悪材料に敏感になっている。」という相場の動きです。ですから、同じ上昇局面であっても、波の強さ、つまり、モメンタムの強さに応じて、仕込み額や仕込みそのものをするかどうかを決めなければならないのです。ですから、最も安全な投資というものは、強いモメンタムが出現するまで、仕込みを控えるということになります。モメンタムの強さは、その後の相場の大きさに比例しますから、万が一底値圏で強いモメンタムが出現すれば、火中の栗を拾うつもりで、虎穴に入らずんば虎児を得ずと思い、仕込みをしなければなりません。

 ところで、多くの投資家は、底値圏で強いモメンタムが発生しても、なかなか仕込みをすることができません。その理由は、感情に流されて「怖くて仕込みできない。」のと、「手持ちの評価損が大きくて、損を上乗せするかもしれない。」と考えるからです。はっきり言って、このような好機を見過ごして、一体、いつ、どのようにして儲けようとするのでしょうか。「怖くて仕込みできない。」と言う方は、論外です。投資には向いていませんので、早々に、株式投資を諦めて、すずめの涙程度の銀行利息で満足するべきです。「手持ちの評価損が大きくて、損を上乗せするかもしれない。」と言う方は、評価損が大きくなる前に、撤退しておけば良いのです。損切りをしっかり身につけて、少しの損で撤退しておくのです。そうすれば、底値圏に来たとき、評価損はありませんから、気軽に仕込むことができるようになるはずです。

 損をしないためには、損切りを徹底するのと同じくらい、相場のモメンタムを読むのが大事となります。モメンタムを知り、その動きに乗れれば、大きく損をすることもなく、安心して相場に臨むことができます。名投資家は、このことを良く理解しているので、大きなモメンタムが発生するまで、仕込みを控えます。必ず儲かるというモメンタムが発生するまで、我慢強く待つのです。  そこで、ここでの教訓は、モメンタムには強弱があり、弱いモメンタムの場合は、仕込みをしないことです。強いモメンタムのみを利用することで、安全かつ効率的な運用をすることができるということです。このことは、自身の投資履歴を振り返れば、一目瞭然と思います。いつ損をして、いつ儲けているか。それを考えれば、儲けは自ずと手に入ります。

 そこでここでの教訓は、株式投資は、強いモメンタムに乗れということです。株式の値動きは、大小さまざまな波の複合体として形成されています。その中で、できるだけ大きく、強い波に乗るということです。そうすれば、


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