第二篇 作戦
☆☆☆株式投資の費用と損切り☆☆☆



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第3節 短期投資の実践
第24回 短期投資の本質

 前回、短期投資での、利食いの重要性について説明しました。今回は、第2篇の最後ということですので、短期投資の本質について、全体のまとめとして、説明したいと思います。孫子は、

 「だからこそ、戦争というのは勝つことが先決であるが、長引かせることはよくない。このことは、兵隊たちの運命を左右することであり、国民の命を司るものであり、国家の安危を握っているものなのである。」

 と、しています。これを株式投資に置き換えると、

 「だからこそ、株式投資というものは利益を上げることが先決であるが、長引かせることはよくない。このことは、資金の増減を左右することであり、自身の人生を司るものであり、家族の安危を握っているものなのである。」

 になると思います。まず、株式投資をすることについての最大の目標は、儲けることです。これは、どの投資家も同じです。損するために投資をするという奇特な方は、いないはずです。そして、儲けるためには、何をするべきかということですが、これが人それぞれ異なります。この異なりこそが、投資方法の違いとして現れるのです。

 例えば、比較的長期の投資を目指している人であれば、2〜3年に一度示現する25日平均騰落レシオの60%割れのタイミングを狙って仕込みをするというものです。バブルの崩壊以降の下げ相場の過程でも、このタイミングを狙って仕込みをした場合は、例外なく騰がっています。対象銘柄は、国際優良銘柄でも、低位株でも構いません。ただ、分散投資を心掛けておくべきです。そして、利食いのタイミングは、買値より30%上昇したところとか、上昇した25日平均騰落レシオのトレンドが下降し始めたところとかにしておけば良いと思います。また、中期的な投資を目指している人であれば、年に2〜3回示現する13日平均騰落レシオの60%割れのタイミングを狙って仕込みをするというものです。銘柄は、売られ過ぎている銘柄が良く、3点チャージ法(移動平均乖離率−15%以上、ボリュームレシオ70%以上、RSI25%以下)で選択すれば、良いと思います。また、この場合も、分散投資を心掛けておくべきです。そして、利食いのタイミングは、買値より10%上昇したところとか、上昇した13日平均騰落レシオのトレンドが下降し始めたところとかにしておけば良いと思います。

 ところで、今、私が「孫子」を引用して薦めているのは、短期投資です。短期投資は、中長期投資とは、根本的に違います。そこで、株式投資の最大の目標である儲けるためにしなければならないことは、仕込みを長引かせないことです。短期投資というものは、中長期投資と違い、短期的な波動、つまり、今、この時の動きを利用するものです。そこで、本来ならば、その動きがある間だけしか、仕込みしていられないはずです。ですから、その動きが止まった、つまり、値動きが無くなったというときに、次に騰がるまで待とうとする行為は、自滅行為に等しい行為と言えます。というのも、次の動きが、期待するような騰げの動きではなく、下げの動きになるかもしれないからです。ですから、短期投資では、動きが止まったときには、撤退しなければならないのです。そして、再度、騰がる動きが出てくれば、そのときに仕込み直せば良いのです。

 しかし、大抵の投資家は、このように思われるのではないでしょうか。騰がる確率の方が高ければ、撤退するよりも、持続の方が良いのではないか。下げ始めたら、売れば良いのではないか。一度、撤退した後、再度、買い直すのは、仕込み価格の上昇になるのではないか。このように思う方は、短期投資には向きません。何度も申し上げていることですが、株式投資は、いかに損を少なくするかの勝負です。その勝負の中で、損をするかもしれないということが判っている状況は、可能な限り避けなければならないのです。まだ、騰がる確率の方が高くても、反落の危険性が増したのであれば、今、目の前にある儲けを現実のものにするべきです。それを放置して、騰がれば良いですが、下げたらどうするのでしょうか。折角の儲けが減ることに、あなたは耐えられますか。また、戻すなどという、愚かな空想に浸りませんか。ああ、あの時に売っておいて、この下げた所で、また買えば良かったと後悔しませんか。短期投資は、瞬間的な判断が命です。このような負の感情を持っていて、瞬間的な判断を誤りませんか。

 こういう意味で、短期投資では、仕込みを長引かせることは、避けなければならないことなのです。そして、このことを理解し、実践することができるかどうかが、あなたの財産の増減を左右することになります。理解し、実践できれば、財産は自然に増えるでしょう。しかし、理解できず、また実践できなければ、必ず財産を無くすことになりますから、短期投資を諦め、中長期投資を心掛けるべきでしょう。そして、この忠告を聞き入れる謙虚さを持つことが、あなたの人生、つまり将来の禍福を決定することになると思います。そして、最後には、あなたの周りにいる人々、つまり、家族の将来を決定することになると思います。

 そこで、ここでの教訓は、株式投資というものは、儲けることを第一と考えて行動しなければならないということです。その為に、短期投資では、儲けるということよりも、損をしないということを中心に据えて、投資方法を組み立てなければならないということです。そして、その中には、絶対に仕込みを長引かせてはならないということを明確にしておかなければならないということです。これが実践できない投資家は、財産と自分と家族の未来を、翳りのあるものにしかできなくなるということです。


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