第二篇 作戦
☆☆☆株式投資の費用と損切り☆☆☆



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第3節 短期投資の実践
第21回 元金が減ってしまう理由

 前回、編み出した投資方法に従って、仕込みをするときの対処方法について説明しました。今回は、その補足説明として、再度、元金が減る理由を説明したいと思います。くどいようですが、これを理解するのが、儲かる投資家への近道と考えて、よく理解して下さい。孫子は、

 「出兵により貧しくなるというのは、遠方まで食料品等を輸送しなければならないからであり、遠方までの輸送に国民が借り出されるから、国民は本業に専念できずに貧しくなるのである。だからといって国の近くで戦争をすると、物資の需給バランスが崩れ、物価が跳ね上がることとなり、物価が跳ね上がると、国民は蓄えを吐き出さざるを得なくなり、国民の蓄えが無くなると、雑役にも苦しむこととなる。そうなると、戦場では兵力が尽きることとなり、国内の家々では家財が尽きることとなる。」

 と、しています。これを株式投資に置き換えると、

 「仕込みにより資金が足りなくなるというのは、利益も無いのに長期間に渡って仕込みを持続するからであり、長期間に渡って建玉を維持するから、評価損がジリジリ拡大し、維持費の負担も重くなるのである。だからといって考え無しに短期で回転すると、利益は小さくなって、維持費の負担が跳ね上がることとなり、維持費の負担が跳ね上がると、少ない利益では賄えずに元金を吐き出すことになり、元金を吐き出すと、他の銘柄を仕込む資金が無くなるのである。」

 になると思います。先にも説明しましたように、短期投資というものは、期間が短ければ短い程、リスクが少ないものなのです。そこで、騰がると思って仕込んだ銘柄が騰がらずに下げた場合は、躊躇せずに損切りすることが重要だと説明してきました。ところが、下がらなければどうでしょうか。買値付近で、上がる気配を見せながらも騰がり切らない。だからと言って、下げる訳でもないという場合はどうでしょうか。確定したい程の利益は無く、かと言って損も無い。引くに引けないという状況というところでは、ないでしょうか。しかし、このような場合も、必ず撤退すべきなのです。

 当初は、余り下がらない状態でも、暫く経つとジリジリと下げ始めることがあります。それも、取るに足らない程度の下げです。ですから、騰がれば直ぐに取り戻せると思い、多少下げても放置してしまいがちとなります。すると、期間が経過すればする程、評価損は拡大して行きます。気がついてみると、10%程度になっているのではないでしょうか。また、この期間、建玉を維持しているので、信用取引では日歩が発生しています。また、資金をその銘柄に固定しているため、他に有望な銘柄を見つけても仕込みすることができません。また、その上、どんどん仕込みを長期化させ過ぎて行くと、気分としては、多少の利益では撤退できなくなります。これだけの期間仕込み続けたのだから、5%程度の利益では売れないと思ってしまいます。すると、せっかくの利益も、反落により、損切りとなってしまいます。ですから、損してようが、してまいが、仕込みを長引かせると良くないのです。取るに足らない損も、積み重なれば大損となります。また、信用取引にかかる日歩もバカにはできませんし、その間、他の銘柄を仕込めないというのが大きな痛手となります。そして、何よりも、利益確定や、損切りに対する感覚が麻痺してくるのが、大きな損失です。ですから、損をしていなくても、仕込みを長引かせること自体が、短期投資では、避けなければならないことなのです。

 だからといって、短期投資は短期が命と言わんばかりに、資金を無意味に回転させるのも避けなければなりません。確かに、数撃ちゃ当たるで、多くの銘柄を仕込むのは結構です。しかし、殆ど無視できる程度と言っても、全く費用がかからないということではありません。無意味な仕込みで、手数料や日歩、例え薄い損であったとしても、取られるより、取られない方が良いはずです。塵も積もれば・・・、です。せっかくの儲けも、それまでの手数料等で半減していては、何の意味もありません。またそれ以上に、短期の損気で、ある程度じっくりと待っていれば取れたはずの利益が、余りに敏感に反応し過ぎて、利益が取れなかったりすれば、何のためにしているのかわかりません。利益も取れずに、維持費だけが発生し、元金を食い潰すことにもなりかねないのです。

 そこで、ここでの教訓は、物事には、何につけても限度というものが大事だということです。中庸というところでしょうか。長引かせるのは絶対に避けなければならないが、だからと言って、無意味に短期で切り過ぎるのも良くないのです。銘柄の質に合わせて、切らなければならないタイミングというものがあるはずです。それを計って、じっくりと、素早く行なうべきなのです。このことを知らないと、まず利益が取れません。例え少ない損でも、積み重ねれば、再起不能の大損になることを肝に銘じておいて下さい。


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