第二篇 作戦
☆☆☆株式投資の費用と損切り☆☆☆



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第1節 株式投資にかかる費用の問題
第15回 株式投資にかかる費用

 今回から第2篇に進みます。前回までは、株式投資を始める前の心構えや条件について説明しましたが、今回からは、更に一歩踏み込んで、実際に投資したときの注意事項を考えたいと思います。孫武は、第2篇の冒頭で、いかに戦争が経済を破壊するかを力説しています。孫子は、

 「戦争を行なうには、例えば、戦車1千台、補給車1千台、兵卒10万人からなる部隊を、補給物資を本国から輸送して千里の彼方に遠征させる場合、国内外の経費、外交費用、武器の補充費用、食料の補給費用等併せると、1日1千金もの大金が必要となる。つまり、これだけの費用が無ければ総兵力10万人もの大軍を動かすことはできないのである。」

 と、しています。これを株式投資に置き換えると、

 「そこで、実際に株式投資を始めるには、例えば、100万円の元金で証券会社に口座を開設し、信用取引契約をして300万円程度の投資をする場合、評価損、情報料、口座管理料、売買手数料、日歩、逆日歩等を合わせると、1日当たり数百円から数万円程度の維持費が必要となる。つまり、これだけの費用が無ければ、株式投資などはできないのである。」

 となると思います。株式投資も、基本的にはお金がかかります。例えば、それがインカムゲイン狙いの長期投資であれば、殆どかかりません。長期投資は、10年後の将来を予測して、成長している企業、安定している企業を選択して投資する訳です。現在の細かな数字を調査するよりも、もっと漠然とした将来に向かって投資するのですから、情報や手数料に対して、それ程神経質になる必要は無いと思います。ところが、キャピタルゲイン狙いの短期投資であれば、話は別です。具体的に考えてみましょう。

 まず、100万円を元手として株式投資を始めるとしましょう。まず、證券会社に口座を開設しなければなりません。開設するのは無料ですが、維持するには、無料のところもありますが、大手であれば、大概有料となります。だいたい、3,150円/年程度でしょうか。そして、その口座で、株式の売買をすることになりますが、売買の方法は、現物取引と信用取引の2つがあります。

 現物取引というものは、株式投資の基本で、普通に株式を購入したり、売却したりすることです。ですから、自分の所持金以上の株式を購入することはできません。その反面、いくら損をしても、所持金が0円になるだけで、それ以上減ることはありませんから、借金取りに追われることもありません。元々の100万円を借金して作ったのなら別ですが・・・・。こういうことで、損しても構わないという資金であれば、いくら失敗しても、首を吊らなければならないということにはなりません。

 これに対して信用取引というものは、100万円を保証金として、證券会社から株式を借りて売買する方法です。投資家の感覚で言えば、現物取引だろうが、信用取引だろうが、売買方法は同じなので、大差はありません。ただ、株式を借りるので、通常、資金の3倍程度の株式を借りることができます。つまり、100万円あれば、300万円の売買ができるのです。100万円を持っていれば、300万円分の現物取引するのと同じというレバレッジ効果が満喫できるのです。また、借りるのですから、利息を支払わなければなりません。俗に、日歩というやつです。ただ、年利2%〜5%程度で、たいした額ではありません。こう考えれば、現物取引より、信用取引の方が、良さそうに見えます。資金の3倍で取引きできて、儲けも3倍になるのですから。ただ、忘れてはいけないのは、儲けが3倍になるということは、損も3倍になるということと、投資家全体の1割しか儲けていないということです。利益が3倍、3倍と考えるより、損が3倍と考えた方が良いのです。ですから、素人が信用取引すると、損が3倍になり、あっという間に資金を失い、株式投資という世界から去らなければならなくなります。よく、株式投資で失敗して自殺したという話がありますが、彼らは、元々の資金も闇金融等から高利で借入れ、信用取引で大勝負をして、失敗しているのです。

 話は逸れましたが、売買手数料については、最近は0.1%程度です。つまり、100万円の取引1回では、1,000円ということです。また、これ以外に、情報料が必要になります。株式投資、特に短期投資では、情報が命です。情報の質によって、儲けは大きく左右されます。質の高い情報には、それ相応の対価が必要となります。特に顧問料などを支払えば、楽に月50万円はかかります。そこまで支払う必要はありませんが、ある程度の資金は、いつも支払っておくべきなのです。また、ネットには、それこそ情報が氾濫していますが、無料の情報程、当てにならないものはありません。この情報料をケチって投資していては、絶対に儲からないものなのです。

 以上のことを考えると、必要経費として、1日あたり、数百円から数千円程度かかります。無視できる程度の額では無いはずです。ですから、短期投資を目指すには、この必要経費も考慮に入れながら、臨まなければならないのです。

 そこで、ここでの教訓は、短期で回転する場合は、必要経費がかかるということです。必要経費をケチると、儲けが少なくなるだけでなく、大損することにもなりかねないということです。ですから、自分の実力から来る儲けを考えて、そこから割ける必要経費額を計算し、その上で、投資方法を考えなければならないということです。


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