第一篇 始計
☆☆☆株式投資を始める前の注意事項☆☆☆



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第3節 株式投資の本質
第13回 化かし合い、つまり状況の変化

 そこで、その化かし合いの実例ですが、孫武は、

 「だから、できるのにできないように見せかけたり、必要なのに不要なように見せかけたり、近いのに遠いように見せかけたり、遠いのに近いように見せかけたりしなければならない。また、敵が利益を求めていれば誘い出したり、混乱していれば奪い取ったり、充実していれば備えたり、強ければ避けたり、怒っていれば掻き乱したり、謙虚であれば増長させたり、楽をしていれば疲労させたり、親しんでいれば分裂させたりしなければならない。その無防備を攻め、不意を衝かなければならない。これが兵法でいうところの「兵勢」であって、予め教えることができないものなのである。」

と、しています。これを株式投資に置き換えると、

 「だから、買われているときには買わなかったり、売られているときに売らなかったり、買われ過ぎたところを売ったり、売られ過ぎたところを買ったりするのである。また、相場が仕込みし易そうな状況であれば見送ったり、混乱していれば総退却したり、充実していれば反落に備えたり、弱ければ避けたり、急落していれば安値を拾ったり、上昇していれば売り場を考えたり、急騰していれば高値を売ったり、全ての指標が同一方向を示せばその逆を疑わなければならない。相場の極みで仕込み、誰も考えない銘柄を拾わなければならない。これが株式投資でいうところの「相場の流れ」であって、予め教えることができないものなのである。」

となると思います。先の説明にあった「裏」を例として挙げたものです。
 @ 買われているときには、買わない。
 A 売られているときに、売らない。
 B 買われ過ぎたところを、売る。
 C 売られ過ぎたところを、買う。
 D 相場が仕込みし易そうな状況であれば、見送る。
 E 相場が混乱していれば、総退却する。
 F 相場が充実していれば、反落に備える。
 G 相場が弱ければ、避ける。
 H 急落していれば、安値を拾う。
 I 上昇していれば、売り場を考える。
 J 急騰していれば、高値を売る。
 K 全ての指標が同一方向を示せば、その逆を疑う。

 銘柄個別の動きは前4条件、相場の動きは中4条件、双方に当て嵌まるものは後4条件です。

 まず、具体的な銘柄の動きを説明しますと、次のようになります。
 @ 底を打って反騰し始めたときに買います。
 A 徐々に騰がり、人気になってきたときは、もう買わずに、見送ります。
 B 人気が人気を呼び、騰げ過ぎたとなったときに、売りを考えます。
 C 天井を打って反落し始めたときに売ります。
 D 反落して、人気離散になったときは、もう売らずに、見送ります。
 E 人気離散になり、下げ過ぎたとなったときに、買いを考えます。


 次に、相場の動きを説明しますと、次のようになります。相場というものは、個別銘柄の総体ですので、動きとしては個別銘柄と同じです。ただ、相場は個別銘柄と違い、全体に大きく影響を与えるので、その影響を与える雰囲気で、動きを説明しますと、次のようになります。
 @ 相場が仕込みし易そうな状況、つまり、仕込んでも安全だろうと言う雰囲気のときは、既に上昇している状況なので、雰囲気に流されずに見送る。
 A 相場が混乱している状況、つまり、方向性が無く、上げか、下げか、どちらに振れるかわからないときは、次の流れに乗るために、一時的に総退却する。
 B 相場が充実している状況、つまり、仕込んだ銘柄に大きく利益が乗り嬉しいときは、既に上昇し過ぎている状況なので、反落に備える。
 C 相場が弱い状況、つまり、好材料が出ても反応せず、徐々に下げるときは、買い疲れて上値が追えない状況なので、避ける。


 最後に、銘柄と相場、双方に共通する動きを説明しますと、次のようになります。内容的には、殆ど同じようなものですが、一応、説明します。
 @ 特に目立つ悪材料が出た訳でもなく、相場全体に連れ安した場合や、追証が発生した場合等により、急落しているときは、安値を拾う。
 A 全体の底上げ的な動きではなく、局地的な上昇が発生し、かつ、上昇し過ぎているときは、売り場を考える。
 B 特に目立つ好材料が出た訳でもなく、売り方が担がれた場合等により、急騰しているときは、高値を売る。
 C 各種指標が同一方向を示せば、後に、それ以上の好材料の出現は期待できないため、材料で尽くしという意味で、その逆を疑う。


 以上のことをまとめると、株式投資に成功する為には、相場の極み、つまり、売られ過ぎたときや、買われ過ぎたときに仕込まなければならないということです。売られ過ぎたときに買い、買われ過ぎたときに売るということです。また、仕込む銘柄も、誰もが注目しているような銘柄ではなく、ある程度人気の枠外にあり、今後の状況次第では、人気の的になるような銘柄を選択しなければならないということです。そして、これらのことは、相場の流れの中で発生することであり、事前に知るということはできないことなのです。

そこで、ここでの教訓は、いくら5条件7項目に合致し、安全だと認められた状態で相場に参加しても、必ず成功するとは言い切れないということです。相場は生き物といわれる位、千変万化します。今日までの強気は、明日も強気であるという保障ではありません。その相場の流れに、自在に順応してこそ、成功と言う文字が見えて来るということです。


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