戦 国 策
☆☆☆人の前で上手に話す方法を徹底追求☆☆☆



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楚 策
第46策 効果的な説得方法

 前回の続き。

 張儀が旅立った後、よくよく考えた懐王は、自分がペテンにかけられたことに気付いた。そこで、次に張儀に出会ったときに、復讐してやろうと考えた。
そこへ、張儀が秦の恵王の使者として、のこのこと楚にやって来た。懐王は、張儀を殺すために捕らえた。それを知った張儀の友人である□尚(きんしょう)が、張儀を救出するために、一計を案じて、鄭袖に言った。

 「鄭袖さま、陛下のご寵愛が失われるかどうかの瀬戸際ですぞ。」

 「どういう意味ですか。」

 「今や張儀は、秦の恵王の寵臣です。張儀を助けるためであれば、恵王は何でもなさるおつもりでしょう。」

 「そうですね。」

 「そこが問題なのです。陛下の女好きは、諸国に知れ渡っています。そこで秦王は、娘の一人を陛下に輿入れさせて、張儀と交換しようとするでしょう。秦王の姫君は、皆美人だと評判です。更に、その姫君と共に、多くの美人が、侍女として姫君の身の回りの世話のためにやって来るでしょう。すると陛下はどうなさいますか。美人で有名な姫君を愛され、下手をすれば侍女にまで手をつけられるでしょう。そうなると、鄭袖さまへの愛情も、薄れるのではありますまいか。」

 「そう言われれば最もな話しです。一体、どうすれば良いと言うのでしょう。」

 「簡単です。陛下に張儀を釈放させれば良いのです。陛下も、鄭袖さまのお願い事を、無下に断られることも無いでしょう。私も、微力なかせらお手伝いします。」

 そこで鄭袖は、張儀を釈放するよう懐王に訴えた。□尚も、張儀を殺せば、秦から攻められることになり、楚にとって何の特にもならないと言上した。果たして、張儀は釈放されて、命からがら秦へ逃げ帰った。

 人を説得するには、相手が最も愛し、信頼している人から説得させるのが一番良い。そのためには、説得することが、その人自身にも関わることであると自覚させた方が、より効果的である。


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