戦 国 策
☆☆☆人の前で上手に話す方法を徹底追求☆☆☆



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楚 策
第45策 嘘を白状しても許される方法

 前回の続き。

 張儀が出発する前日。懐王は、張儀のために、二人だけの別れの酒宴をひらいた。宴たけなわになった頃、張儀が言った。

 「男二人だけでは寂しゅうございます。できますれば、陛下のご寵妃のどなたかに、ご同席を賜れないでしょうか。」

 「それもそうだな。」

 そこで懐王は、南后と鄭袖を呼んだ。南后と鄭袖が現れるや、張儀はサッと顔色を変え、土下座をして言った。

 「申し訳ないことをいたしました。」

 「一体、どうしたのじゃ。」

 「私は全国各地を旅して参りましたが、このお二方ほど美しい女性に出会ったことがございませぬ。そうとは知らず、陛下がご覧になったことが無い中原一の美女を求めてくると、申しました。これは、陛下を謀ったことになり、万死に値する罪です。どうか、気の済むように処分して下さいませ。」

 「ははは、何事かと思えば、そんなことか。よい、よい、気にするな。わしもな、この二人以上に美人な者など、居るまいと思っていたのだ。」

 両方の勢力から資金をせしめながら、懐王にはこれほどの美女はいないと言って許され、愛娼には、美女を連れてこなかったことで感謝されたのである。嘘をついた資金をせしめたのに、許され、感謝されたのである。ペテンも、ここまで行けば芸術である。


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