戦 国 策
☆☆☆人の前で上手に話す方法を徹底追求☆☆☆



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楚 策
第43策 トラの威を借るキツネ

 楚の宣王が群臣に聞いた。

 「中原の諸国は、宰相の昭奚恤(しょうけいじゅつ)を恐れていると聞く。まことであろうか。」

 群臣は、事実なので、答えることができなかった。その中で、江乙(こういつ)が進み出て言った。

 「こういう話があります。陛下も、トラが、ありとあらゆる動物を食べるので恐れられているのはご存知でしょう。あるとき、虎がキツネを捕まえて食べようとしました。そこでキツネは、とっさに言いました。

 『待て、オレ様は天帝から百獣の王に任命されているのだ。オレを食べれば、天帝の命に逆らうことになるのだぞ。それでも良いのか。』

 と。しかし、トラがなかなか信じなかったので、キツネは再度言いました。

 『それなら一緒について来い。オレを見れば、皆恐れて逃げるのだからな。』

 と。そこまで言うならと、トラは、キツネの後ろについて歩き出しました。すると、会う動物という動物全てが、彼らを見て逃げ出します。動物たちは、別にキツネを見て逃げているのではありません。その後ろにいるトラを見て逃げているのです。しかし、トラはそのことに気付かず、キツネを見て逃げたのだと思い込んでしまったということです。さて陛下。中原諸国が恐れているのは、昭奚恤でしょうか。それとも、昭奚恤の後ろにある楚という国でしょうか。」



 人々が本当に恐れているのは何なのか。表面上のことなのか、それともその内に潜むものなのか。ついつい表面上のものに惑わされがちだか、その本質を見極めることが、最も重要なことなのである。


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