戦 国 策
☆☆☆人の前で上手に話す方法を徹底追求☆☆☆



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斉 策
第39策 生き延びる方法

 前回の続き。

 自領に戻った田文に、馮□(ふうけん)は言った。

 「賢いウサギは、ずる賢い狐から逃げるために、窟(あな)を3つ掘ると言います。それでも、何とか食べられずに済む程度です。それなのに、今のあなたには、窟が一つしかありません。あと二つ、私が、窟を掘ってさしあげます。」

 そこで田文は、馮□に求められるがままに、金銀財宝を渡した。 馮□は、金銀財宝を持って、斉の隣にある魏に行って、昭王に謁見して言った。

 「今回、□王(びんおう)は、田文を罷免しました。陛下もご存知のように、斉をここまで発展させたのは田文の功績です。そしてその田文は、解任されて、今や失業中の身です。この機会に、陛下が田文を招いて宰相にすれば、もっと魏が発展するのではありませんか。」

 これを聞いた昭王は、

 「もっともなことだ。」

 と思い、直ぐに、馮□が持参した倍の量の金銀財宝を使者に持たせて、田文を招こうとした。馮□は、素早く田文のところに戻り、

 「魏の招きには、絶対に応じてはなりません。」

 と言い、その足で、斉に行き、□王に拝謁した。そして、

 「今、魏が田文を宰相に迎えようとしています。田文が魏の宰相になれば、斉にとってこれ程の脅威は無いのではないでしょうか。このまま放置していては、将来に禍根を残すことになります。一刻も早く、田文に使者を遣わせて、宰相に復位させるべきです。」

 これを聞いた□王は、急いで事の真偽を確かめ、確かに魏の使者が田文のところに向かっているのを知って、慌てて田文を宰相に復位させた。
 そして、更に馮□は、宰相に復位した田文に対して、こう言った。

 「□王にお願いして、宣王の遺骨を分骨してもらい、宣王のお墓を領地に建立して下さい。」

 田文は、馮□の言葉通りに、お墓を立てた。
それを見届けて馮□は言った。

 「これで、領土という窟に、宰相という窟と、宣王のお墓という窟が合わさり、三窟ができました。暫くは、枕を高くして眠れるでしょう。」

 人が生きる伸びるためには、3つの手段を持たなければならないということである。一つの手段しか持たなければ、その手段が閉じられたときに、大いに危険に陥ることになるからである。つまり、保険として2つの手段を持つべきなのである。


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