戦 国 策
☆☆☆人の前で上手に話す方法を徹底追求☆☆☆



トップページへ戻る

コーナートップへ戻る


斉 策
第36策 人から支持を得る方法

 田文が諸国を旅していたときのこと。楚に立ち寄ったときに、楚王が象牙でできた寝台を贈ろうとした。臣下の登徒(とうと)が、その役目を命ぜられたが、象牙のように傷つきやすいものを、斉まで運ぶのは至難の業だと思い、田文の食客の公孫戍(こうそんじゅ)に相談した。

 「寝台は、非常に高価で傷つきやすいものです。もし、髪の毛ほどの傷でさえつけたら、妻子を売り飛ばしても償うことはできません。何か妙案はないでしょうか。もしあれば、家宝の宝剣を差し上げます。」

 「わかった。届けずに済むようにしてやろう。」

 公孫戍は、田文に会って言った。

 「象牙の寝台をもらわれるつもりですか。」

 「そうだが。」

 「どうか受け取らないで下さい。」

 「どうしてだ。」

 「あなたに、小国から宰相になって欲しいと要請が来るのは、斉で善政を敷かれているからです。小国の王が、政治の相談に来るのは、義に厚く、清廉だと思われているからです。今、楚から象牙の寝台という高価な物を受け取れば、以後、小国の王たちは、どんな品物をあなたに贈って、相談に来れば良いのでしょうか。」

 「わかった、受け取るのは止めよう。」


 もし礼物を受け取れば、後に頼む人も礼物を用意しなければならない。特に、一度でも高価な礼物をもらえば、後に頼む人は、それに匹敵する礼物を用意しなければならない。すると、礼物を用意できない人からの頼み事はなくなり、反対に貧乏人は切り捨てられるとの錯覚を与えてしまう。


コーナートップへ戻る

トップページへ戻る


 本サイトは、個人的な経験及び考えに基づいて構成されていますので、その内容において、正確性、信頼性および利益性を保証するものではありません。ですから、原因のいかんに関わらず、当方では、一切の責任を負いません。また、本サイトの情報に基づいて行った投資行為その他の損害についても、一切の責任を負いません。投資その他の行為については、自己資金の範囲内で慎重に行うようにして下さい。投資の最終判断、最終責任は、全てご自身でお願いします。