戦 国 策
☆☆☆人の前で上手に話す方法を徹底追求☆☆☆



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斉 策
第34策 人を活かす方法@

 田文の食客に、田文の妾と不倫している者がいた。それを見かけた他の食客が、田文にそのことを伝えた。しかし田文は、そのことを聞き流した。1年ほど経って、田文は妾と不倫をしていた食客を呼び出して言った。

 「先生には、せっかく私の下においで下さったのに、未だに良い官職に推挙できずに申し訳なく思っています。だからと言って、下っ端の役人では、先生の実力を発揮できるとは思えません。そこでどうでしょう、衛の嗣公に仕える気は無いですか。嗣公と私は、布衣の友の間柄ですから、必ずや先生ほどの方であれば、重用されると思うのですが・・・。」

 そこでその食客は、衛に赴き、重用されるようになった。 その後、斉と衛の間に亀裂が生じ、嗣公が諸国の兵と共に斉に兵を向けようとした。そこでこの食客は、こう言って嗣公を諌めた。

 「斉と衛の先君は、盟約を結ぶときに、『以後、両国は、子々孫々に至るまで、矛を交えることはない。もし交えることがあれば、死を以て償うことになるだろう。』と誓っています。また、陛下ご自身も、孟嘗君(田文の尊称)とは、布衣の友ではございませんか。その上、私も、罰せられても仕方が無いことをしたのに、孟嘗君は罰するどころか、陛下へ推挙して下さいました。何卒、出兵は思い止まって下さい。さもなければ、私は、孟嘗君の恩に報いるために、今ここでお命を頂戴仕り、死出のお供を致す覚悟でございます。」

 嗣公は、出兵を見合わせた。

 個人の才能を見抜いて、大才の持ち主であれば、微罪程度は見逃す器量が必要だという事である。特に、不遇のときは、心身ともに参ってしまい、道に反れた行為もしがちである。それをいちいち罰していては、大才を手に入れられないということである。


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