戦 国 策
☆☆☆人の前で上手に話す方法を徹底追求☆☆☆



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斉 策
第33策 恩返しの方法

 田文は、食客の夏侯章(かこうしょう)に対しては、最上級である4頭立ての馬車と100人分の手当を与えて、厚く遇していた。ところが、当の夏侯章は、口を開けば、田文の悪口ばかりを言っていた。ある人が、田文の耳にそのことを入れた。

 「構わん、放っておけ!!」

 そこで、同じ食客の董之が、夏侯章に問い質した。それに対して、夏侯章はこう答えた。

 「孟嘗君(田文の尊称)は、諸侯でもないのに、私に対して4頭立ての馬車と100人分の手当をくださっている。それなのに私は、何の功績も上げていない。だからこそ、私は功績を立てたくて、いつも悪口ばかりを言うのだ。私は、孟嘗君が名君だと言われるのは、悪口を言う私を意に介していないことところに、一因があると思っている。だから私は、身を捨てて孟嘗君のために役立とうと考えている。だからこそ、この悪口は止められないのだ。」

 相手の器量を高めるために、敢えて捨石となって、自分を貶めるということである。田文の名声は高くなるが、夏侯章は恩知らずということで蔑まれるようになる。それを覚悟で放つのだから、立派な恩返しということになる。


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