戦 国 策
☆☆☆人の前で上手に話す方法を徹底追求☆☆☆



トップページへ戻る

コーナートップへ戻る


秦 策
第21策 利害を説く方法

 陽泉君は、華陽夫人にこのことを話した。将来を悲観していた華陽婦人は、喜んで呂不偉の話に乗り、異人を帰国させるよう手筈を整えた。ところが、趙王が異人の帰国を許さなかった。そこで、呂不偉が、華陽婦人の使者として、趙王に謁見した。

 「異人さまは、秦にとって大切なお方です。ご生母さまの席次は低く、それ程の勢力は擁しておられませんが、皇后の華陽婦人がご養子にと考えられておられます。」

 「だから、人質としての価値があるのではないのか。」

 「秦が本気で趙を攻めるのであれば、人質などは無視するでしょう。そうなれば、異人さまを抑えていたところで、何の意味もありません。ところが、鄭重に送り返し、太子に立てられるようにされてはいかがでしょうか。そうすれば、即位された異人さまは、趙に恩義を感じて、必ず異人さまの方から盟約を結びたいと申し出られるのではないでしょうか。既に秦の孝文王は、老齢です。遅かれ、早かれ、異人さまがご即位なさると思うのですが。」

 「わかった。お前の話に乗ろう。」

 そう言って、趙王は、仰々しく異人を秦に送り出した。帰国後、呂不偉は、異人に楚の服を着せて、真っ先に華陽婦人に面会させた。

 「まぁ、異人は楚の服が、よく似合うのね。私は、楚の出身だから嬉しいわ。」

 喜んだ華陽婦人は、約束どおり異人を養子とした。これ以後、異人は子楚と呼ばれるようになった。

 人を説得する上で、最も効果的な方法は、相手の価値観に即した利害関係を説くことです。相手の判断より有利な利害を説くことができれば、まず、間違いなく、成功することができます。


コーナートップへ戻る

トップページへ戻る


 本サイトは、個人的な経験及び考えに基づいて構成されていますので、その内容において、正確性、信頼性および利益性を保証するものではありません。ですから、原因のいかんに関わらず、当方では、一切の責任を負いません。また、本サイトの情報に基づいて行った投資行為その他の損害についても、一切の責任を負いません。投資その他の行為については、自己資金の範囲内で慎重に行うようにして下さい。投資の最終判断、最終責任は、全てご自身でお願いします。