戦 国 策
☆☆☆人の前で上手に話す方法を徹底追求☆☆☆



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秦 策
第19策 大成功を遂げる方法A

 呂不偉は、秦の公子である異人(いじん:名前)を尋ねた。異人は、趙にとっては敵国である秦の人質であるために、尋ねてくる人が少なかったので、喜んで呂不偉を迎え入れた。そして、呂不偉はまず、金銀財宝を異人に献上した。異人は、呂不偉を訝しがった。

 「この財宝はどういうことだ。」

 「公子に献上したく、持参しました。」

 「私に献上など、愚かなことを。私は趙の人質になっている身分。何も助力はしてやれぬのだが。」

 「それについてはご懸念に及びません。私に一考がございます。」

 「一考とは。」

 「はい。実は、公子に母国である秦に帰って頂き、王位を継いで頂きたいのです。」

 「何をバカなことを。」

 「私に一考があると申し上げましたでしょう。お任せいただきたいのですが。」

 「それは、私自身も秦に帰りたいし、できれば王位にも就きたい。しかし、それはどう考えても不可能だろう。」

 「はい普通に考えれば不可能です。公子の異母兄に当たる今の太子さまの母上は、宮中で隠然たる勢力をお持ちになっておられる。それに対して、公子の母君は席次も低く、勢力という意味では皆無に等しい。更に公子の御身は、はるか敵国の趙に人質としてあられる。もし、秦と趙の盟約が敗れれば、只では済まない状況に置かれている。」

 「そうだ。」

 「ですから、私が今から秦へ行って、ご帰国が叶うように画策して来ようと思います。ご許し頂けますか。」

 「わかった。頼む。」

 「それでは、この財宝で、身辺を整理して下さい。」

 大成功を期するには、当然、初期投資は必要ということです。異人に対する献上は、当然、異人を秦王にするという呂不偉の事業にとっては、先行投資の意味であったはずです。そして、この投資に成功したからこそ、後の宰相呂不偉があるのです。


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