戦 国 策
☆☆☆人の前で上手に話す方法を徹底追求☆☆☆



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秦 策
第17策 天下を取る方法

 一向に趙攻めが捗らない昭王は、とうとう自ら白起の屋敷に出向いた。そして、白起を無理矢理起こして言った。

 「病中であろうが、寝ながらでも良いからわが軍の指揮を執れ。武勲を立てれば、これまで以上の褒章を与える。しかし、余の命を拒むのであれば、この先は無いと思え。」

 これに対して白起は答えた。

 「ご命令の趣旨はわかりました。それでも、敢えて申し上げます。どうか趙を討つのはお止め下さい。人民を休養させ、他の諸侯の出方を伺って下さい。恐れ入る者は手懐け、奢る者は討ち、無道な者は滅ぼすのです。その上で、諸侯に号令すれば、天下を取ることができます。必ずしも、今、趙を討たなければならない必要性はありません。『臣に屈して天下に勝つ』とは、これを言うのです。もし、私の言葉をお聞きなさらずに、あくまでも趙を討ち、私の罪を問われるのでしたら、それは、『臣に勝って天下に敗れる』ということです。臣に勝って威厳を増されるのと、天下に勝って声望を高められるのと、何れが勝っているでしょうか。『名君は国を愛し、忠臣は名を愛し、敗れた国は元に戻らず、死んだ兵は生き返らないと申します。』私には、敗軍の将となるよりは、むしろ陛下より死を賜るほうがましです。どうか、賢明な陛下には、私の意とするところをお察し頂きたいと存じます。」

 昭王は、それ以上は一言も言わず、ムスッとした顔で出て行った。そして、白起には、死を命じた。

 昭王は、白起に死を命じたために、天下が取れなかったのでしょう。秦が天下を取るには、昭王の曾孫である秦政の誕生まで待たなければなりません。もし、昭王に、己の過ちを反省し、白起の言を聞き入れる器量があれば、秦の天下統一は、早まったのかもしれません。


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