戦 国 策
☆☆☆人の前で上手に話す方法を徹底追求☆☆☆



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秦 策
第15策 時機の活用方法

 長平の戦いで、秦軍が大勝した次の年のこと。
 秦の昭王は、人民を休養させ、兵力も回復したので、再度、趙を討とうと出兵を計画した。そして、その討伐軍の将軍に白起(はくき)を任命しようとしたところ、白起は、異議を唱えた。

 「今回の出兵はなりません。」

 「去年は凶作で、人民が飢えていた。それなのに、お前は戦線を拡大させるための補給を要求したではないか。あのときは、余裕が無かったので撤退させたが、今は、人民も休養を十分とり、人材も育成し、食料も蓄えた。それなのに、お前はどうしてダメだと言うのだ。」

 「去年の戦いは、我が軍は大勝しました。わが国は勝利に沸き、将兵は多くの褒賞を授かりました。それに対して趙では、国中で悲しみを分け合い、憂いを糧として耕作に努め、富国強兵を実施しました。それも、これも、全てはわが国との再戦のためなのです。例えわが国に余裕ができたとしても、趙の国力は、それ以上に充実してしまいました。こうなってしまっては、去年に倍する兵を用いても、打ち破ることはできません。だから、ならぬと言ったのです。」

 「そんなもの、やってみないとわからないではないか。もう出兵すると布告したのだ。止める訳にはいかん。」

 そこで、昭王は、白起の代わりに王陵(おうりょう)を将軍に任命して、趙を討たせた。ところが、王陵は、趙の計略に嵌り、5師団を失うという大敗の憂き目に遭った。

 自分の用意ができたという事は、相手の用意もできたということである。己以上に相手が充実していれば、とても勝ち目は無い。現状も大事だが、タイミングというものは、それ以上に大事なのである。


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