戦 国 策
☆☆☆人の前で上手に話す方法を徹底追求☆☆☆



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秦 策
第7策 貧困であれば父母ですら相手にしない

 蘇秦が趙の宰相となり、他の5ヶ国の宰相も兼務した後のこと。秦以外の国のことは、全て蘇秦の意のままに動くようになり、王侯の威信や民衆の生活も、全て蘇秦の考えで左右されるようになった頃、蘇秦は楚に行く途中に、生まれ故郷の洛陽に通りかかりました。

 蘇秦は、秦から帰ったときのことを思い出します。そのときは、傷心の蘇秦に対して、周囲の目は鋭く突き刺さり、久々に帰宅したのに、妻は仕事の手を休めず、兄嫁は食事の支度もしてくれず、父母に至っては、口すらきいてくれませんでした。それなのに、今回は、蘇秦の家族は、家の中を片付けて、家までの道を清めて、蘇秦を迎え入れる準備をしました。そして、30里先まで楽隊を引き連れて、蘇秦の帰宅を迎えに来たのです。
 更に、妻は真剣な面持ちで蘇秦を迎え、蘇秦の一言一挙に反応しました。兄嫁は、終始うつむき加減で、以前の蘇秦に対する無礼を、何度も何度も謝りました。この姿を見て、蘇秦は兄嫁に聞きました。

 「姉さん、昔はあんなに威張っていたのに、どうして今は、そんなに恐縮ばかりしているのですか??」

 「あなたが出世して、大金持ちになったからです。」

 「はぁ、貧乏であれば、父母ですら相手にしてくれないのに、金持ちになった途端、親戚までが恐縮するようになる。この世に生まれたからには、地位や金銭であっても、疎かにはできない。」


 人が生きていく上で、財産や名誉は必要ではありません。しかし、あるに越したことは無いということです。財産や名誉があれば、誰もが尊敬の眼差しで見つめます。しかし、財産や名誉が無いだけで、例えどんなに優れていたとしても、その眼差しは侮蔑的なものとなるでしょう。
 人と生まれたからは、たかだか財産や名誉に過ぎないが、在るに越したことはないということです。


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