韓子(韓非子)
☆☆☆人と上手に付き合うための方法を徹底追求☆☆☆



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第30篇 内儲説(上)
第26話 越王勾践が宮殿を焼いた話

 越王の勾践(こうせん)が、臣下の文種に尋ねた。

 「私は、そろそろ呉に復讐したいと考えているが、用意の方はどうであろう。」

 「よろしいと存じます。私は以前より、兵に対して賞を渡たすときは手厚く間違いなく行い、罰を与えるときは厳しく見逃さないようにしてきました。ですから、皆、一騎当千の兵に育っているはずです。陛下がそのことを確かめたいと思われるのなら、ためしにこの宮殿に火をかけてみられたらいかがでしょうか。」

 そこで勾践は、宮殿に火をつけてみたが、誰も消火に現れなかった。そこで、次のような命令を出した。

 「位階の上下を問わず、消火のために死んだ者には、戦場で死んだ者と同じ恩賞を与える。消火に参加しなかった者は、脱走と同じ罰を与える。」

 これを聞いた者たちは、全身に火傷防止の泥を塗り、濡れた衣をまとって火に飛び込んだ。その数は、左側から3,000人、右側からも3,000人いた。
 これで、勾践は、越軍が必勝の態勢であることがわかった。

 賞の基準を厳格かつ的確に行っていれば、どんな者で使うことができるのである。それが、例え命を落とすことになるようなことでも、人は従うのである。


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