韓子(韓非子)
☆☆☆人と上手に付き合うための方法を徹底追求☆☆☆



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第30篇 内儲説(上)
第21話 斉の管仲が死人を斬罪にした話

 斉の国で、手厚い葬儀をすることが流行した。国中の麻や絹の織物は、死者の衣服のために使われ、国中の材木は、棺おけを豪華にすることに使われた。そのために、斉の織物や材木が激減してしまった。このことを心配した桓公が管仲に言った。

 「このままでは、市場に出回る織物や木材が底を尽いてしまう。これでは、わが国の国力が磨耗するばかりで、何か大事があったときの手立てがなくなってしまう。それなのに、庶民は葬儀を豪華にとり行うことを止めようとしない。どのようにしたら良いものだろうか。」

 「人が何か行為をするというときは、名誉か、利益かどちらかのためです。そこで、『豪華な葬儀をしたら、死者を斬罪に処し、喪主の罪を問う。』と命令を出されれば良いのです。死者が切り刻まれれば名誉が潰れ、喪主が罰せられれば利益を失ってしまいます。そうなれば、誰が豪華な葬儀をするでしょうか。」

 本来は、死者を敬うという損得から外れた行為であるのに、結局は、損得の中で規制することができるということである。人の行為は、全て損得の中にあり、損得を否定しても、究極的には損得で規律されるのである。


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