韓子(韓非子)
☆☆☆人と上手に付き合うための方法を徹底追求☆☆☆



トップページへ戻る

コーナートップへ戻る


第30篇 内儲説(上)
第21話 慈悲深かった魏の恵王の話

 魏の恵王が卜皮(ぼくひ)に向かって尋ねた。

 「貴殿は私の噂を聞いておるであろう。どのようなものか教えてくれまいか。」

 「はい、陛下が慈悲深く、恵み深いことを聞き及んでおりまする。」

 「そうか。それなら、その効用はどれくらいのものか、教えてくれまいか。」

 「はい、陛下のご成果は、亡国まで行き着くことでございましょう。」

 「なに!亡国とな。それはどういう意味だ。慈悲深く、恵み深いということは、立派なことだ。それが亡国とはどういうことだ。」

 「怖れながら申し上げます。そもそも慈悲深い人は思いやりが厚く、恵み深い人は施しを好むものです。ですから、思いやりが厚いと過失があっても罰することができず、施しを好むと功績を上げなくても賞を与えてしまいます。臣下に、過失があっても罰せられず、功績が無いのに賞されれば、国が滅びるのは当たり前のことだと思われませんか。」

 人に優し過ぎるとということは、結局は、信賞必罰が厳格に適用できないということに繋がる。信賞必罰を厳格に適用できなければ、人臣は上を侮り、引いては組織の存立そのものを危うくさせる。「小仁をもって大仁を損なう」ということである。


コーナートップへ戻る

トップページへ戻る


 本サイトは、個人的な経験及び考えに基づいて構成されていますので、その内容において、正確性、信頼性および利益性を保証するものではありません。ですから、原因のいかんに関わらず、当方では、一切の責任を負いません。また、本サイトの情報に基づいて行った投資行為その他の損害についても、一切の責任を負いません。投資その他の行為については、自己資金の範囲内で慎重に行うようにして下さい。投資の最終判断、最終責任は、全てご自身でお願いします。