韓子(韓非子)
☆☆☆人と上手に付き合うための方法を徹底追求☆☆☆



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第30篇 内儲説(上)
第20話 仁愛に過ぎた斉の威王の話

 成驩(せいかん)が斉の威王に向かって言った。

 「陛下は、仁愛に過ぎ、思いやりの心も厚過ぎます。」

 「どうして仁愛に過ぎ、思いやりの心が厚過ぎるのがいけないのだ。名誉なことではないか。」

 「確かに人臣にとっては名誉なことですが、君主の行うことではありません。そもそも人臣の場合であれば、仁愛の人であってこそ共に謀議をすることができ、思いやりのある人であってこそ付き合っていけるのです。不仁の人であれば、共に謀議をすることができず、思いやりの無い人では付き合ってはいけません。」

 「それなら、わしのどこが仁愛に過ぎるのだ。どこが思いやりに過ぎるのだ。」

 「陛下は、靖郭君(田嬰のこと)に対して仁愛に過ぎ、王族に対して思いやりが過ぎます。靖郭君に仁愛が過ぎますと、他の大臣の重みが軽くなってしまいます。王族に対して思いやりがあり過ぎると、皆、法を守らなくなります。大臣の重みが軽くなると、外交に支障を来たして、諸国が敵に回ります。王族が法を守らないと、それを真似する輩が出て、国内が乱れてしまいます。諸国を敵に回し、国内が乱れては、これこそ亡国の兆しです。」

 例え美徳であっても、「過ぎたるは及ばざるが如し」と同じように、欠点になるということである。特に、人の上に立つ者であれば、その被害は大きくなるばかりである。


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