韓子(韓非子)
☆☆☆人と上手に付き合うための方法を徹底追求☆☆☆



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第30篇 内儲説(上)
第15話 商の灰を道に捨てた罪の話

 商(殷)の時代、道に灰を捨てるのは犯罪とされ、手首を切り落とされる刑に処せられていた。この記述を読んだ子貢が孔子に言った。

 「昔の人は、気が荒すぎる。たかだか、灰を道に捨てたくらいで、手首を切り落としてしまうとは・・・・。」

 「たかだかではないぞ。そもそも皆が竈(かまど)から出た灰を道に捨てれば、風が強いときに灰が舞い上がってしまい、道を歩くことができなくなるではないか。それでも無理に出歩こうものなら、灰が目に入って、気が荒立つことになってしまう。気が荒立っていると、ちょっとしたことが許せなくなり、直ぐに喧嘩をしてしまう。喧嘩も大きくなると、一族郎党を従えた大乱に繋がる。だから、昔の人は、道に灰を捨てないように、そうしたのさ。」

 「しかし、罰が厳し過ぎると思いませんか。」

 「道に灰を捨てないなんてことは、容易いことだ。容易いことを、重い罰で禁ずるから、誰もしなくなるのだ。これを簡単な罰で禁じてみろ、必ず不心得者が出て、法の趣旨が隅々まで行き渡らなくなるではないか。」

 法家の厳罰主義の原点はここにある。軽い罪を厳罰に処するからこそ、だれも犯罪という闇に近づこうとしない。だれも近づこうとしなければ、重罪も起こることは無いのである。


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