韓子(韓非子)
☆☆☆人と上手に付き合うための方法を徹底追求☆☆☆



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第30篇 内儲説(上)
第12話 趙の董子が石邑を巡察した話

 趙の家宰であった董閼于(とうあつう)が石邑を巡察したときのこと。石邑の側には、切り立った崖があり、董閼于がその崖を覗いてみると、その高さは、千仞はあろうかというものであり、谷底の方では樹木が生い茂っていた。そこで、董閼于は、付近の住民に、尋ねた。

 「この崖を降りた者はおるか。」

 「見ての通りの崖です。降りたら最後、二度と上れません。誰一人として、降りた者はございませぬ。」

 「子供とか、精神病患者とか、誰一人としていないのか。」

 「いません。」

 「それなら、牛や馬、鹿はどうだ。」

 「この崖ですから、獣も近寄りません。」

 「ああ・・・・。」

 董閼于は、嘆息して、言葉を続けた。

 「政治の要諦というものが始めて分った。この切り立った崖のように法を厳しくして、崖を降りるのと同じように罰すれば、誰も崖に近づかないように、法を破る者はいなくなるはずだ。」

 誰でも、必ず死ぬとわかっている場所には近づかないものである。法律も同じことで、抜け道が無く、罪を犯せば必ず罰せられると分かっていれば、誰も罪を犯さないのである。


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