韓子(韓非子)
☆☆☆人と上手に付き合うための方法を徹底追求☆☆☆



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第30篇 内儲説(上)
第9話 臣下を競わせようとして失敗した話

 衛の嗣公(しこう)は、如耳(じょじ)という家臣を重用し、世姫という妾を愛した。嗣公は、この二人が寵愛されていることを良いことに、自分の耳目を塞ぐのではないかと恐れた。

 そこで、薄疑(はくぎ)という家臣の地位を引き上げて如耳と同等とし、魏姫の地位を重くして世姫と同等とし、互いに競わせることによって、正しい情報を得ようとした。嗣公は、耳目を塞がれまいとすることは知っていたが、そのための方策を知らなかったということである。

 そもそも、耳目が塞がれるのは、身分の低い者が高い者を批判したり、職階が下位の者が上位の者を非難したりすることを防ごうとするからである。わざわざ、下位の者を上位に引き上げ、権勢の均衡を保とうとすることは、耳目を塞ぐ家臣の数を増やしたに過ぎない。嗣公が耳目を塞がれたのは、ここから始まったのである。

 耳目を塞ぐのは、一人の家臣を寵愛するからではない。二人を寵愛しても同じなのである。耳目を塞がれないようにするには、寵臣の意見に傾かず、身分の上下に囚われず、広く意見を聞けば良いのである。


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