韓子(韓非子)
☆☆☆人と上手に付き合うための方法を徹底追求☆☆☆



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第30篇 内儲説(上)
第4話 魯の哀公の大勢でいれば迷わない話

 魯の哀公が孔子に尋ねた。

 「世間の諺で、『大勢でいれば迷わない』というのがあるが、わしは、多くの群臣たちの意見を聞いて政治を行っているのに、治まるどころか益々乱れて迷うという有様だ。これは、一体、どういうことなのだろうか。」

 これに対して、孔子は答えた。

 「『大勢でいれば迷わない』と言うのは、一人一人が違った考え、価値観を持ち、それら全員で意見を付き合わて議論すれば、最善の解決策が見つかるという意味です。そこで、今の魯の状況を見てみますと、群臣の尽くが、宰相の季孫氏の顔色を窺って、発言しております。つまり、いくら多くの群臣が意見を出しても、その全ては季孫氏の意見と同じという訳です。ですから、陛下が何人から意見を求められても、全てはたった一人、季孫氏から意見を求めたのと同じ意味になるのです。たった一人からしか、意見を求めてないのですから、国が乱れるのは当然のことです。」

 民主主義と言うが、誰か一人の有力者がそのシステムを牛耳ってしまえば、民主主義のメリットは完全に損なわれてしまいます。やはり、人の上に立つ者は、広く意見を述べさせるだけの器量が必要ということです。



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