韓子(韓非子)
☆☆☆人と上手に付き合うための方法を徹底追求☆☆☆



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第7篇 二柄
第2節 評価の方法

 そこで臣下の悪事を防ぎたいと思うのなら、言行と実績を突き合わせることです。君主は、臣下が進言したことからそれに見合う仕事を与え、その仕事の実績に応じて、その臣下に賞罰を与えるということです。つまり、先の進言と仕事の実績が相応していれば賞を与え、相応していなければ罰するということです。だから臣下達の中で、進言の大きさに比べて実績が乏しい者を罰するが、これは実績が小さいから罰するのではありません。先の進言と合致しないから罰するのです。同様に、進言の小ささに比べて実績が大き過ぎる者も罰しなければなりません。実績の大きいのを歓迎しないというのではなく、先の進言と合致しないから罰するのです。進言と実績の不一致による弊害の方が、大きい実績の功績よりも遥かに大きいから罰するのです。

 昔、韓の昭侯が酔いつぶれて寝入ったときのことです。冠係の者が、風邪をひかないようにと、昭侯に毛布をかけました。目覚めた昭侯は、その心遣いを喜び、左右に控えている者達に、毛布をかけてくれたのは誰かと尋ねます。左右に控えていた者達は、「冠係です。」と答えました。それを聞いた昭侯は、冠係と衣服係の二人を罰したのです。衣服係が罰せられたのは自分の仕事を怠っていたという理由からであり、冠係が罰せられたのは自分の持分以上の仕事をしたという理由からです。昭侯は、当然、風邪をひきたい訳ではありません。他の職分を侵すことの方が、自分が風邪をひくより重大だと考えたからです。だから明君が臣下を監督する場合は、臣下は職分を侵してまで功績を挙げることは許されず、進言と実績が一致しない場合は罪を問われるのです。越権行為は死刑にされ、言行不一致は罰を受けることになるのです。職分を守り、言行を一致させるようにすれば、臣下達は、徒党を組んで、君主を欺くようなことは出来なくなるのです。



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